各種林業機械の台数
林業工学研究室

各種林業機械の台数

民有林で保有される機械台数の推移
[ 集材機械 | チェーンソー・刈払い機 | 育林・土工・荷役機械 | 高性能機械 ]






各種林業機械の台数(集材機械)


総じて、保有して利用されている機械の台数は近年減少傾向にあり、林業の生産活動が低迷していることを反映していると 考えられます。過去においては、1980年代前後に間伐材搬出のために開発され、普及が進められた機械類が増加する時期がありました。 しかし、これらの機械類でさえ台数の増加はほとんど見られません。





各種林業機械の台数(チェーンソー・刈払い機)


木を切る、草を刈る、といった基本作業に用いられるこれらの機械は、どんどんと利用されるようになってきました。しかし、このような 機械でさえも、近年、緩やかに減少に転じています。ハーベスターやプロセッサーといった大型の造材機械の導入も背景として考えられますが、 刈払い機も連動して減少していることは、景気の低迷や林業活動の停滞が主な原因と考えるべきでしょう。
これらの機械は、かつて、白ろう病といわれる振動障害を作業者にもたらしていました。1日2時間以内、連続使用10分以内といった使用時間規制 が設けられ、機械メーカには振動加速度3g以下に振動を低減すること、防振装置の取り付けが義務づけられ、半年に1回の定期健康診断も行うなどの、予防対策が講じられてきています。





各種林業機械の台数(育林・土工・荷役機械)


変動が激しいこれらの機械は、統計の取り方にも幾度となく変更が加えられ、不明確な点も多いのですが、育林作業の中では枝打ち機械の台数が順調に伸びつづけています。 本来、枝打ちは良質材を生産するために行われる作業で、磨き丸太を生産する場合には、枝隆という枝の付根の盛り上がった部分も切り取りますが、長伐期で良質な柱や板を生産する場合の枝打ちでは 枝隆を残します。木登り式の機械はこのような微調整が難しく、むしろ、丸鋸をフレキシブルシャフトで回転させて動力で枝打ちする方式の機械が適しています。木登り式は光環境の調整や枯れ枝を落としたり 、といった作業に適しています。






各種林業機械の台数(高性能機械)


平成元年頃に日本に導入され始めたこれらの機械は、瞬く間に普及してきました。特に、プロセッサの台数の増加が著しく、 全国至る所で利用されています。林内で伐倒・枝払い・玉切りまでできる機械がハーベスター、伐倒・木寄せができる機械がフェラーバンチャー、 枝払い・玉切りをこなす機械がプロセッサーです。タワーヤーダーは架設撤去が容易な集材装置、フォーワーダーは多少の不整地も走行できる大型の運材車、 スキッダーは材を引きずりながら運搬する強力なトラクタです。タワーヤーダ・プロセッサー以外は、緩傾斜地が多い北欧で開発された機械です。 一方、タワーヤーダなどは中欧で広く利用されており、日本の急傾斜地でも利用が可能です。しかし、機械価格は2000万円前後と高額ですので、作業方法を 十分に検討して導入しなければなりません。
労働力の不足・木材価格の低迷に耐えれる生産性の向上の切り札として注目されていますが、森林の生産環境維持の観点から問題点も指摘されています。




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