大型高能率機械「高性能機械化」
林業工学研究室
大型高能率機械「高性能機械化」




最も機械化が進んでいる北欧の方式です。林内で人力で行う作業はありません。不整地も走行できるハーベスターで伐木造材した短材はフォーワーダーにグラップルローダで積み込まれ、 トラックが走行できる道路まで運材します。この方式は少量の伐出でも利用が可能であり、林内からは丸太しか持ち出さない点では有利です。しかし、 重い材を積載したフォーワーダーで何度も同じ林地を走行すると、土壌が締め固められてしまうという欠点を持っています。

作業の詳しい図もあります。






北米でも、ハーベスター作業が行われていますが、やや急峻な所では車両が走行できる地点からスキッダーを使って材を引き上げて、牽引して集材します。また、中欧・ノルウェー・北米の西海岸ではタワーヤーダーが普及しており、全木で 集材した後プロセッサーで造材します。しかし、間伐材の搬出や択伐で全木集材すると残存木への損傷が多いので、林内で短材にして集材する方式が一般的です。 また、架線の索張り方式も中欧では主索を固定したスナッビング式などが用いられますが、その他の地域では施業が粗放であり、皆伐が多いので、ランニングスカイライン式が用いられます。それぞれの索張り方式に適した搬器が開発されています。 この分野の器具の開発のポイントは荷掛け・荷卸しの省力化に移っています。

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日本で高性能機械化が進められつつありますが、北海道などの緩傾斜地ではハーベスター作業やスキッダー作業が可能ですが、 車両が走行することが不可能な山地がほとんどですので、このように、皆伐作業で全木を架線で集材し、土場でプロセッサーで造材する作業 方式が現実的な作業方式です。しかし、この方式では林内から枝葉も持ち出してしまい、土場にはこれらに加えて端材が大量に山積みされることになります。 林地の保全・地力維持の観点から、将来、問題となりそうです。

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これらの高性能機械が普及する以前に、省力化の代表的な作業方式といわれていたものです。この方式では、林内で伐倒・枝払いした全幹材を集材した後、 土場でグラップルソーを用いて玉切りします。採材の寸法誤差による材価の影響が少ない広葉樹のパルプ材の伐出に広く利用されています。 しかし、建築用材などのように材の長さで材価が大きく違う場合には、別に寸法を計測する人を配置しなければならず、決して生産性の向上につながるとはいえません。。

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